自分の本音に向き合いすぎて思わぬ所に着地した
前回の記事を書いてから早10日。
転職活動は一歩もすすんでいません。
というのも、ずっと転職サイトをくまなく見ていたけどエントリーボタンが押せないんだよね。
応募するだけなら、いくらでも応募すればいい。事務職でサラリーマン勤務、アフターファイブを手に入れるんでしょう?
そうやって何度も、自分に言い聞かせています。
それでも今日まで、事務職の求人にはひとつもエントリーしていません。
私だってうすうす気付いていたよ。
私が本当は事務職に就きたいとは、微塵も思っていないって。
結局やっぱり、自分の作ったもので今この瞬間に誰かを喜ばせたいんだよなあ。
料理人時代、辛いことはたくさんありました。
給料だけじゃない、本気で怒られたこともたくさんあって、気楽に働きたいのに、料理のピックアップ直前はいつもピリピリしていた。やっと仕事が終わったと思えば飲みに誘われて、たくさんお酒を飲んだ。
それでも、この仕事でしか味わえない喜びを得る機会もたくさんあった。
初めて盛り付けを誉められたとき。
カッティングサービスを任されたとき。
鉄板焼きの焼き手として客前に立ったとき。
1本の氷から白鳥を彫り上げたとき。
うん、まあ今だから綺麗事ばかり言えるんだけどさ、マジで料理は好きだよ。
そしてみんなも、きっと料理しているっていう私の方がなんとなく慣れてるよね笑
今からわざわざ仕事にしなくてもいいかなあと思っては入るけど、でも仕事にしないと味わえないものがあることを私は知っています。
そういえば昨日、友達のツテでとあるミュージシャンの路上ライブを見てきました。
私たち以外の人は誰も立ち止まりもせず、目の前を通り過ぎていきます。それでも彼女はマイクも使わず大きな声でずっとありがとうと言い、私たちに歌を歌ってくれました。
途中で苦情が入って中止になり、大変だねと言おうと思った矢先、彼女は「よくこーなる笑」って笑っていました。
なんていうか、心がぐらぐらしているときに見ては行けなかったなと。
料理の仕事はもうしないっていう決意が、少しずつ崩れていく。
少なくとも、事務職には就けないなあ。
給料が良ければなんでもやる、と言いきれるほどがめつくはなかったようです。
さすがに以前の職場は薄給過ぎたけど、もう少し待遇面のマシなところなら働けるかなあ。
なんてね。
今は少し、飲食関連の求人も見ています。
また数日後には言ってることがコロッと変わるかもですが、この気持ちは忘れたくなかったので書き留めておきました。
それでは今日はこの辺で。