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前回の記事から8ヶ月後、私は調理師にもどりました

タイトルの通りです。

 

8ヶ月の間にあったことも書いていきます。

 

まず、前回の記事を書いたのが2019年12月。年が明けてからすぐに販売員の仕事を辞める決断をしました。

 

元々転職する気だったので転職先が決まったら辞める予定でした。しかし、転職先が決まるより先に販売員として続けていけるか自分に質問し、もう無理だという結論が出たため上司に退職の意向を伝えた次第です。

 

販売の仕事は店舗ごとに毎月予算が決められています。早い話がノルマであり、この予算達成を目標に営業します。この予算はもちろん必達前提で話が進んでいくので、未達になればスタッフ全体にどことなく気不味い雰囲気が漂います。そしてケジメというわけではありませんが、自爆営業(店舗の商品を自分で購入して売上を立てる)を余儀なくされることもありました。

 

この予算、越えればそれでいいのかというとそうでもありません。来年度の予算が今年度の売上を参考に設定されますが、予算達成したら来年度の予算はさらに高く設定されます。

 

数字を追い、数字に追われる。そんな日々を楽しめるかどうかが販売員としてやっていけるかどうかの分かれ目なんだと痛感しました。私は数字自体がプレッシャーになり、予算達成しても大口計上を上げても来年度の自分の首を絞めているとしか考えられませんでした。めっちゃネガティブ笑

 

そんなこんなで3月末日まで働き、4月はまるまる1ヶ月有給消化。

 

世界的なパンデミックにより国内にも緊急事態宣言が発出されたのもちょうどこの頃です。

 

次の仕事は決まっていなかったのですが、多少の蓄えがあったので細々と生活を続けられました。5月以降はいよいよ肩書きが"無職"になったため、手始めに日雇いの工場アルバイトを開始。

2週間ほど続け、その期間に平行して派遣登録を済ませました。幸い、高時給の事務仕事を紹介してもらえたため、5月末には派遣社員になりました。

 

元々2ヶ月程度という契約だったため、短期間で割りきって初の事務職を経験できたので、いい機会を与えてもらえたなと思います。

実際、私の従事していた事務職は本当に誰でも出来るような業務内容で手持ち無沙汰になることもしばしば。対面業務もあったため、コロナ禍という情勢を加味して高時給設定だったのでしょう。

 

そして何も状況が変わらないまま7月。周りの派遣組が徐々に次の仕事を決めていきます。

 

このとき、みんなが次も事務派遣として進むような環境だったら、タイトルのような決断には至らなかったと思います。

 

派遣組のなかには、前職システムエンジニアをしていた方や、デザイナーとしてブランドを持っていた方もしました。彼らは始めこそ、その職業に戻るつもりはないと考えていたそうです。

しかし、この仕事を続けていく中で、やはり自分にしか出来ない仕事があるのならそれを活かして社会に必要とされたいという思いが強くなっていったのだとか。

 

この話を聞いたとき、自分はどう考えているのか問うことに。

 

誰でも出来て定時退社でノンストレスで高収入、申し分ない仕事が世の中には他にもたくさんある。それでも私はきっと次に事務職を選ぶことはない、そう直感しました。

 

その会話のあと、ずっと見るのを避けていた飲食店の求人サイトに久々にアクセスしました。

 

コロナ禍でふつうのレストランの需要が低くなった昨今、ブランクのある調理師は雇われにくいと考えていました。案の定求人自体が少なかったものの、その中でフードデリバリー事業を営むベンチャー企業の求人に出会いました。

 

正直、前職の販売員で接客には疲れていたため、顧客と程よく距離をとれる事業形態に魅力を感じました。顧客との距離が近ければ近いほど、喜ばしい声も聞こえますがクレームもダイレクトに入ってきます。それをCSでワンクッション置いてもらえるのはありがたいなと。もちろん面接ではこのことははなしていませんけどね笑

 

ニーズに合う求人に出会えば、あとは反射で応募していました。選考はさくさく進み、あっという間に採用が決定しました。

 

8月から、まさかまた調理師として働いているなんて。

 

正直、以前の調理の仕事よりはレベルが低いのですぐに馴染めると思いました。ナメてた、という表現の方が近いのかな。だけど、最初はすごく大変だったのを覚えています。

 

1ヶ月のニート期間、3ヶ月近くノンストレスで単調な仕事に従事。その果ての調理の仕事、なかなかにハードでした。

 

思い出したくもありませんが、2日目くらいでピックアップ寸前の料理を床にガシャーンしたときは死んだと思いましたね…。他にも焼き物を焦がしたり、以前の調理の仕事の時なら絶対にやらないような失敗を片っ端からやらかす日々。

 

それがあったから、改めて新鮮な気持ちで仕事に向き合う決心がつきました。

 

また、今までどの職場でも下っ端か下から2~3番目くらいのポジションに位置することが多かったのですが、今回の職場ではサブマネージャーというポジションに就きました。

 

面接の時はそんな話はなかったけど、パート社員が多い現場では珍しいことではありません。初めてメインで指示出しする立場になり、パート社員同士のトラブルにも直面したり、今では業務よりそちらの方が大変だと感じる日々です。

 

入社から年末まで、わけもわからないまま走り続けたような感覚です。

 

また明日から業務が再開しますが、もう少し落ち着いて心を乱されずに仕事をこなしていきたいなと考えています。

 

旗から見ると充分落ち着いているとのことですが、そうじゃないんです。いろんな人の一挙手一投足に気持ちが振り回されて内心はざわつきっぱなしなので、自分の軸を今一度しっかり持ちたいのです。

 

いまの仕事は契約社員としての雇用なので、8月にまた契約更新してもらえるよう真摯に仕事をこなしていきます。

それと平行して、自分1人で少しでもお金を得られるような環境を作りたいと思っています。たぶんこの仕事も長くて3年くらいしか続けないとは思うので…。

 

さて、書きたかったことは一段落ついたかな。

 

7日間あった休みもあと半日、のんびり過ごします。